オレンジ・イズ・ニュー・ブラック(NETFLIXドラマ)あらすじと感想
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記事概要
映画は月に数本見るけれど、ドラマを見る機会はこれまで全くと言っていいほどなかった。
しかし、近しい友人のススメで視聴した「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」をキッカケに、私は重度のドラマ依存症となる。
強烈だった私の視聴体験と作品の魅力を紹介する。
オレンジ・イズ・ニュー・ブラック とは?
原題は「Orange Is the New Black」(意味は後述)
本作品は2013年に「Netflix」(アメリカ発の動画配信サービス)で配信開始されたアメリカのテレビドラマで、2016年6月26日現在、シーズン4までが日本語版で配信されている。
物語の概要
ニューヨークの裕福な家庭で育ったお嬢様である主人公パイパー・チャップマンは、10年前に当時のレズビアンの恋人の麻薬取引を手伝った罪で投獄される。彼女と他の女囚人との生活を描いたヒューマンドラマである。 — オレンジ・イズ・ニュー・ブラック - Wikipedia より引用
オレンジ・イズ・ニュー・ブラックの意味
タイトルの「~ is the new black」は流行を表す。黒で決めれば間違いない。つまりこれが今のスタンダードだよ!という意味。
つまり、アメリカの囚人服のカラーであるオレンジが今のスタンダード!という感じだろうか。
オレンジ・イズ・ニュー・ブラックの魅力
なぜこの作品にはまったのだろうか。 一言でいえば制限を感じない、つまりなんでもありの自由さだろうか。 その度合は映画以上だと感じる。
そのあたりの理由にあたるかは分からないが、映画やテレビドラマとは出資者が違うという話が以下の記事にあり、ああこれが答えなのかなと思っている。
徹底的におもしろいものを作ろうと思えば制限は少ないほどいいはず。
シーズン1~4となると、全52話で各話の長さは日本ドラマの賞味時間よりはるかに長い。
が、飽きることなく新しい展開を繰り広げてくれる。
正直シーズン5を待っている今は苦痛でしかない。
強いて言えばそれがデメリットかもしれないがそれは他のメディアも同じだ。
一人ひとりの人生に魅せられる
そしてなんと言っても魅力的な登場人物たち。 かなりの人数が登場するが、しだいに全員の名前と顔が一致してくる。
一人ひとりに人生の物語があり、それらを時間をかけて見せることで彼らと知り合っていけるようにつくられているからだ。
また描かれる世界の幅がとても広く、ドラマの奥行きを深めている。
人種間の派閥、レズビアン同士の愛、ドラッグ中毒など受刑者たちの物語だけではない。
刑務所で働く刑務官や所長、彼らにも人生がある。
刑務所の民間委託が進んでいるアメリカの実情を反映してか、運営会社の人間たちも登場し、刑務所に関連するすべてが描かれている。
塀の中にはあって外にはないもの
刑務所内は当然ながら制限は厳しく、自由はないに等しい。 受刑者たちは原始的な生存競争にさらされ過酷な日々を送っている。 油断すれば物は無くなるし、トイレにドアなどない。
外の世界ではあたり前の物質的な豊かさやプライバシーなど皆無の剥き出しの生活のなかで、突如、大きな愛が現れる。
それは外の世界では絶滅しかけている原始的な愛だ。
物語の大半は常に争いであるせいか、ふと生まれる人間愛の場面はとても柔らかな時間が流れている。
シーズン5が待てない
オレンジ・イズ・ニュー・ブラックの視聴を一気に終え、次シーズンをじっと待つことができずにいる。
Netflixのオリジナルドラマは他にもさまざまな内容の作品があり、今は「ハウス・オブ・カード」という米国大統領を目指す男のドラマを見ている。
オレンジ・イズ・ニュー・ブラックと異なり、嘘や裏切りなど人間の持つ暗部100%の物語だ。
ハウス・オブ・カード 野望の階段 | Netflix ( ネ ッ ト フ リ ッ ク ス ) 公 式サ イ ト. フランク亡き後、米国初の女性大統領として最高権力を手に入れ勢いに乗るクレア・アンダーウッド。 だが、そんな彼女を葬り去らんとする敵の脅威も増していく。
5分おきに吐きそうだが見続けているのはすっかり中毒の証拠だ。
この作品もオレンジ・イズ・ニュー・ブラック同様、何でも有りという点では共通してる。
ホワイトハウスの住人の鬼畜っぷりが際限なく描かれていて興味深い。
大統領になる男は殺人でも、3Pでも、なんでもござれの野人っぷり。見ていて飽きない。
最後に
まさか自分がドラマ漬けの日々を送るようになるとは予想もしていなかった。
他にもやりたことが多々あるのに抗うことができず続きを見てしまう。色々と複合的な要因はあると思うが、やはり何より作品の持つ力がそれほどスゴイのだろう。
もし興味を持たれたらぜひ一度トライしていただけたら嬉しいかぎり。