最近のこと【日記】
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みんな生きています
10月のはじめに我が家の文鳥さんが体調を壊した。その後11月中旬にかけてさらに3度、身動きできないぐらい悪い日があった。
不幸中の幸いとはまさにこのこと。となり町に小鳥の専門病院があり通院するようになった。
数度の通院、ドクターのアドバイスに基づく食事の見直し、毎日の投薬、ケージのバリアフリー化(パートナーによる渾身のDIY)、加湿器導入による湿度マシマシなどなど。
あっという間の2か月だった。
その甲斐あってか、文鳥さんは奇跡の回復をはたし、元気にチピチピと歌っている。
文鳥さん当人はもちろん、育ての親であるパートナー、二人ともほんとうにがんばってすごかった。
私はおもにオロオロするだけだ。
せめて精いっぱいの賛辞と拍手を贈りたい。二人を心から尊敬している。ほんとうにすごいよ。
病院のドクターも心強かった。
体調悪化の原因は老化にともなう肝臓や腎臓の機能低下だろうとのこと。もっと詳しく調べるには文鳥さんに負荷がかかってしまう。それらを考慮し、最良の治療方針を考えてくださった。
偶然近くに素晴らしいドクターがいてくださった幸運に感謝している。
この期間、命をつなぐために、必死にたたかう文鳥さんの姿を見てきた。大好きだったお米がクチバシに力が入らず食べられない姿はほんとうに見ていて辛かった。
寂しいのか不安なのか、わずかな体力を使ってでも手の中に入ってこようとする。
まったく信仰心のない人間だが、生まれてはじめて「神様たすけて!」と心から願った。
私は情が薄く冷たい人間だと自覚し生きてきたが、文鳥さんの生きようとする姿を前に自分がいろいろわからなくなった。
文鳥さんが元気になるなら何もいらない、私の命で済むならいくらでも差しだす、と本気で思った。
ふり返ってみて、そんな心情が湧いたことにおどろく。
クチバシの色が以前のようなピンクには戻らず、飛ぶこともほとんどできなくなってしまった。
それでも美しい声で歌い、大好きなお米やみかんで機嫌よくチピチピ言ったり、楽しそうに過ごしている。
時は残酷だ、老いは悲しみだと思っていた。
だけどいま、時間が一方向にしか進まない現実がこの瞬間を輝かしいものにしてくれていると感じる。
冷え込む日を無事に過ごせたり、晴れた日のぬくもりを存分に味わったり、一日一日が濃い。
日々を大切に生きるという概念を知ってはいたが分かっていなかったなと思う。
いま、ともに過ごすことができているこの時間がいとおしい。
前回の日記
ひとまず落ち着いたので昨日の記録。朝、我が家の文鳥のクチバシの色がかなり薄かった。また数秒ごとに「びくっ」と体が痙攣する。それが不快で怒りたいのだろうけど弱ってそれもできず。先日受信した病院は今週いっぱい休診、もう一か所ちかくの病院も小鳥の担当医が休診。運の無さが重なる。
文鳥さんへの愛
文鳥と暮らす ~「溺愛とは?」と思っていた時期が私にもありました【日記】
「文鳥」をご存知だろうか。2017年4月から「シナモン文鳥」と暮らしている。当時、同居を始めたパートナーの連れ子である。他者との関係を可能なかぎり避け生きてきた私の人生は、その日を境に大きく変化した。早いもので今年で6年目。前回の記録からのその後を備忘録として記す。