AstroのユニットテストをJestで行う【ESモジュール対処法】
初稿:
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記事概要
- 先日のBloggerからAstroへ移行した記事の別途詳細
- AstroのBlogテンプレートにJestを追加し実行するまでをまとめる
- Astroは通常のESM(ECMAScript Modules)を使用しており、Jest側で対処が必要
- 既存のtsconfigは手を加えず、別途テスト用にtsconfigを作成しこれを回避する
- 最後にJestのVSCode拡張機能を紹介
※参考 - Blog移行記事
10年以上の期間お世話になったGoogle Bloggerに別れを告げ、この度AstroでBlogサイトを構築し移行した。Astroは静的サイトを手軽に開発できる軽量フレームワーク。無料のテンプレートをベースにカスタマイズを行った。それなりの作業ボリュームとなったので、詳細は別記事に分け、今回は移行作業全体をまとめる。
ESM・ESモジュール(ECMAScript Modules)とは
ES Modules入門 - JavaScriptのモジュールを使う方法 - ICS MEDIA
JavaScriptには、モジュールという仕組みがあります。ECMAScript2015のModulesの標準仕様として策定されており、現在はすべてのブラウザで利用できます。
環境
- Node.js - v20.14.0
- pnpm - v9.4.0
- Jest - v29.7.0
- typescript - v5.5.2
- VSCode - v1.90.2
Jest について
Jest はシンプルさを重視した、快適な JavaScript テスティングフレームワークです。Babel、TypeScript、Node、React、Angular、Vue など、様々なフレームワークを利用したプロジェクトで動作します!
前提
- Node.js環境(pnpm使用)
- Astroの既存プロジェクトにJestを追加する(Astro固有の設定等は特になし)
インストールと設定
- Jest、TypeScript、そのほか関連パッケージをインストール
- jest.config.js を作成
- Astroテンプレートのtsconfigが既にあるのでjestを実行することはできる
- 試しにモジュールとテストファイルを作成しjestを実行する
- するとverbatimModuleSyntaxがenabledの時のCommonJSではモジュールのimportはダメと怒られる
- Astro v3.0以降、verbatimModuleSyntaxはenabledが既定値
- tsconfigのmodule指定は変更したくない
- テスト用のtsconfig.test.jsonを作成する
- これをjest.config.jsに登録する
- jest.config.jsのpresetを修正し、transformを追加する
テスト実行
- Jestは拡張子の前に「.test」を付与したファイルを見つけ出しテストを実行する
- 先ほどエラーを確認したファイルは「test/initial.test.ts」
- pnpm jestコマンドでテストを実行する
- 今度は無事に実行できた
VSCode拡張機能
- 便利なVSCode拡張機能があった
Jest - Visual Studio Marketplace
Extension for Visual Studio Code - Use Facebook's Jest With Pleasure.
- Market PlaceまたはVSCodeからインストールする
- プロジェクトのルートに .vscodeディレクトリを無ければ作成する
- .vscodeにsettings.jesonを作成し以下を記述(今回はpnpmを使用している)
- VSCodeをリロードするとサイドバーにフラスコのアイコンが表示される
- ここでテストファイルやテスト関数を管理することができる
まとめ
- 不慣れなTypeScriptでコードを書くにあたり、ユニットテストを実行できる環境がいち早くほしかった
- Jestを知りインストールしたが設定に苦労する
- 既存の環境に手を付けずに対処する方法が分からず手間取ったので備忘録としてまとめてみた