視覚に関する記録 03 【日記】
初稿:
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私の視覚に関する記録。
半年余りの間に様々な検査を受け、症状の経過を記録している。
先月に一連の検査がひと段落したので、その結果を記録しておく。
これまでの経緯
昨年の夏頃から、視界に異常を感じるようになり、かかりつけの眼科で紹介状をもらい、大学病院の眼科に通院することになった。
最初の検査では、網膜に異常が見られたため、網膜色素変性症の可能性があると診断された。
数年前からモノが見えづらくなった。加齢によるものとあきらめていたが、2年ほど前からいよいよ生活に支障を感じ、近所の眼科へ通い始めた。処方された目薬を点眼し、眼鏡をかける生活となった。だがあまり効果は無く、悪化の一途をたどる日々だった。今年に入り、大きな病院で検査を受けるようにすすめられた。
その後、2度目の検査では、網膜の異常が発生した原因は他の病気によるものではないと判断された。
さらに検査項目が増え、目の検査以外に、血液検査や心電図検査なども受けることになった。
羞明・夜盲・視野狭窄といった視覚の問題を抱えている。昨日、久しぶりの通院だったので診察内容とその後の経過を記録しておく。今後も検査が続き、診断が確定するのはまだ先になりそうだ。現時点で感じている不安や、目の経過観察を記録しておく。
そして先月、これまでの検査結果と今後の方針について説明があった。
検査結果
- 結論として、網膜に異常がみられるが、その原因は不明とのこと
- つまり、進行する病気なのか、それとも一時的なものなのか、今後の経過を見守るしかないということだ
- また、薄くなってしまっている網膜の部分を治療する方法はないとのこと
- 原因は分からないが、急激に悪化し、失明する可能性は低いとの説明があったのはせめてもの救いだ
今後の方針
- 今後は3か月に1度のペースで通院し、症状の経過を記録していくことになった
- 大がかりな検査は年に一度、次回は今年の秋に行う予定だ
- 並行してロービジョンケアを受け、生活の質を保つための対策を考えていくことになる
症状の変化
視野狭窄
- やや進行しているように感じる
- 本やスマホで文字を読むとき、相変わらず視点を合わせた周囲がぼやけて見えるが、なかなか慣れることができない
- 本の場合、隣のページは真っ白で、いま読んでいるページで終わりだと毎回錯覚する
- Instagramなど画像が多いアプリを見るとき、画像の内容が瞬時に判断できないことがある
- 一瞬、抽象画のように見えることが多い
羞明
- 進行具合は判断が難しい
- 外出時は調光レンズ眼鏡のおかげで問題なく過ごせるようになった
- 裸眼で明るい場所に出ると、明るさに目が慣れることができず、ずっと視界は白いまま
夜盲
- 進行しているように感じる
- 夜道で足元を見ると、足元が見えないことがある
- 膝から下が黒い川に浸かっているように見える
- 暗い場所に出ると、暗さに目が慣れることができず、ずっと視界は黒いまま
- 一人で歩くのは危険だと感じるようになった
その他
- 睡眠から覚めた後、文字が読めるようになるまでに時間がかかるようになった
心境について
- 進行する病気であるか否かが分からないことが、一番の不安要素
- 一方、前回、初めて受けたロービジョンケアのセッションで、視覚に関する悩みを共有できたことが大きい
- 現状を受け入れ、問題に対処する技術を学ぶ心構えを教わり、悲観的な感情は少ない
まとめ
実感として、症状が進行しているような、加齢により視力が落ちているだけかもしれない感覚がある。 ロービジョンケアは、かなりメンタル面に効果があると感じている。 どれぐらい見えなくなるのかどうか、あまり気にならなくなった。症状のレベルに合わせて技術を習得し対処すればよいのだ。 つまり、器官の機能低下の問題が、テクニカルな問題であると思考を切り替えることができた。 今後も、症状の経過を記録し、ロービジョンケアを受けながら、生活の質を保つための対策を考えていく。