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#中村文則

img of 『去年の冬、きみと別れ』 中村文則 【あらすじ・感想】
9 min read
BOOK

【ネタバレを含む】あらすじ ライターの「僕」は、ある猟奇殺人事件の被告の面会に行く。彼は二人の女性を殺した罪で死刑判決を受けていた。だが、動機は不可解。事件の関係者も全員どこか歪んでいる。この異様さは何なのか? それは本当に殺人だったのか?「僕」が真相に辿り着けないのは必然だった。なぜなら、この事件は実は――

img of 『銃』 中村文則 【あらすじ・感想】
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BOOK

雨が降りしきる河原で大学生の西川が出会った動かないくなっていた男、そのの傍らに落ちていた黒い物体。圧倒的な美しさと存在感を持つ「銃」に魅せられた彼はやがて、「私はいつか拳銃を撃つ」という確信を持つようになるのだが……。TVで流れる事件のニュース、突然の刑事の訪問――次第に追いつめられて行く中、西川が下した決断とは?

img of 『遮光』 中村文則 【あらすじ・感想】
9 min read
BOOK

恋人の美紀の事故死を周囲に隠しながら、彼女は今でも生きていると、その幸福を語り続ける男。彼の手元には、黒いビニールに包まれた謎の瓶があった――。それは純愛か、狂気か。喪失感と行き場のない怒りに覆われた青春を、悲しみに抵抗する「虚言癖」の青年のうちに描き、圧倒的な衝撃と賞賛を集めた野間文芸新人賞受賞作品

img of 『掏摸』『王国』 <二作品> 中村文則 【あらすじ・感想】
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BOOK

あらすじ 東京を仕事場にする天才スリ師。ある日、彼は「最悪」の男と再会する。男の名は木崎 ――かつて仕事をともにした闇社会に生きる男。木崎は彼にこう囁いた。「これから3つの仕事をこなせ。失敗すれば、お前を殺す。逃げれば、あの女と子供を殺す」  運命とはなにか、他人の人生を支配するとはどういうことなのか。

img of 『土の中の子供』 中村文則 【あらすじ・感想】
6 min read
BOOK

もう何度目かわからないが再びこの作品を読んだ。人生を生きることは川を渡ること、そんな言葉を耳にしたことがある。しかし、目の前の川の深さがわからないとき、臆病な私はその場に立ちすくむしかなく、人生のもっとも深い底の部分を確かめる行為を促してくれるのが本書であったりする。

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