例えばコップの水を飲み干す。その行動は自分の意志であると私たち知覚する。だが脳の活動を観察すると実感と異なる。水を飲む動作は無意識の活動であり、意識つまり私の知覚はそこから0.5秒もあと。1983年、ベンジャミン・リベットは科学的な実験によりこの事実を確認した。本書はリベットの実験レポートであり多くの驚きに満ちている。
#記録・エッセイ
わたしのようなバカでのほほんと生きているようなヤツでも、長いこと人間をやっていると思うのである。人生とは何か、社会とは何か、なぜこんなにも生きづらいそうな人が溢れているのか、と。しかしない知性をいくらふり絞っても出てくるのは「人類は生まれながらにしてドMだから?」など身もふたもない答えぐらいだ。
趣味のプログラミングで高度なことがやりたくなり数学の壁にぶちあたる。学生時代の不勉強を後悔することは大人のあるある。正直に告白すると、私はかなりの数学アレルギー持ち。いちから数学と向き合うと決めたが、テキストに伸ばす手の重さと言ったらない。「まずは数学を学ぶモチベをあげよう!」と、本書を手にとってみたのだが……。
あらすじ 山には「塩の道」もあれば「カッタイ道」もあり、サンカ、木地屋、マタギ、杣人、焼畑農業者、鉱山師、炭焼き、修験者、落人の末裔…さまざまな漂泊民が生活していた。ていねいなフィールドワークと真摯な研究で失われゆくもうひとつの(非)常民の姿を記録する。宮本民俗学の代表作の初めての文庫化。 ◎解説=赤坂憲雄
あらすじ 「理解はできないが、受け容れる」それがウェスト夫人の生き方だった。「私」が学生時代を過ごした英国の下宿には、女主人ウェスト夫人と、さまざまな人種や考え方の住人たちが暮らしていた。ウェスト夫人の強靭な博愛精神と、時代に左右されない生き方に触れて、「私」は日常を深く生き抜くということを、さらに自分に問い続ける
あらすじ 第二次世界大戦下のイギリス。夫に先立たれた一人の老ピアニストが出会ったのは、一羽の傷ついた小雀だった。愛情深く育てられたスズメのクラレンスは、敵機の襲来に怯える人々の希望の灯となっていく――。特異な才能を開花させたクラレンスとキップス夫人が共に暮らした12年間の実録。世界的大ベストセラーの名作。
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